アイパル香川(香川国際交流会館)公益財団法人 香川国際交流協会


翻訳に関する注意事項

外国人住民災害時支援

近年、日本各地で地震が頻発し、台風や洪水など気象変動による災害も増えています。そのため、防災への関心が高まり、さまざまな取組みが行われています。
一方で、外国人住民の中には、地震や風水害を経験したことがなく、自然災害に関する知識が十分でない方もいます。また、日本語での情報理解が難しかったり、文化や生活習慣の違いから避難所生活に不安を感じたりすることもあります。
そこで当協会では、外国人住民も安心して災害に備えられるよう、県内の市町と連携し、支援者(行政・団体職員、災害時通訳ボランティア、外国人防災リーダーなど)を対象とした実践的な訓練を行っています。
さらに、災害時多言語支援センターを設置し、多言語での情報伝達訓練にも取り組み、外国人住民と地域の安心につながるよう備えています。


■ 香川県災害時多言語支援センターについて


香川県やその近隣地域で地震などの大きな災害が発生した際に、
・日本語が分からなくて、必要とする情報が上手く得られない外国人住民や、
・災害経験が少なくて、精神的に大きな不安を抱えている外国人住民など
を支援するために、香川県と当協会が、災害時通訳等ボランティアと協力して、他言語で災害情報を発信したり、避難所を巡回して外国人住民からの相談に個別対応したりする機関です。

<いつ設置されるの?>
大きな災害が発生し、香川県災害対策本部が設置された後、県と当協会が協議した結果、センターの設置が必要と判断されたとき。

<どこに設置されるの?>
アイパル香川 中1階ライブラリー内
※被災状況により、別の場所に変更される場合もあります。

<誰が活動するの?>
香川県国際課職員(国際交流員含む)、香川県国際交流協会職員、災害時通訳等ボランティア、その他協力者



■ 災害時通訳等ボランティアについて


当協会では、「香川県災害時多言語支援センター運営マニュアル(令和4年度作成)」に基づき、災害に関する基礎知識を持ち、災害時に情報収集や発信などの情報伝達を担う「災害時通訳等ボランティア」の登録を、令和4年度より行っています。

<災害時にはどんな活動をするの?>
・香川県災害時多言語支援センターからの翻訳依頼への対応(日本語原稿を受け取り、決まった時間までに翻訳して返信する)
・SNS等を利用しての多言語化された災害情報の発信作業
・(場合により)職員の避難所巡回に同伴しての通訳や外国人被災者からの相談対応

<普段はどんな活動をしているの?>
毎年、当協会が実施する「災害時における多言語情報伝達訓練」にご参加いただき、外部講師による講義やワークショップを通して、災害時対応における知識の深耕をはかっています。
(登録者には開催日が近づきましたら、メール等で案内をお送りします)


災害時通訳等ボランティア各言語の登録者数(R7.2時点)

西欧・ラテン文字系言語
東アジア・漢字文化圏の言語
東南アジア・南アジアの多様な言語
英語
3
中国語
(簡体字)
3
タガログ語
2
スペイン語
2
中国語
(繁体字)
2
インドネシア語
3
ポルトガル語
1
韓国語
2
クメール語
1
ベトナム語
4
ミャンマー語
2
ネパール語
1


<どんな人が登録できるの?>

・防災意識を持ち、香川県の災害時外国人支援に無償でご協力いただける方。
・外国語の通訳・翻訳能力を持ち、香川県災害時多言語支援センター設置時に、県や当協会職員と連携して、情報多言語化や情報発信などの業務に従事いただける方。
・県や当協会が開催する年1回程度の訓練に、できるだけご参加いただける方。
・原則、香川県内在住者、国籍不問、18歳以上。

<登録方法は?>
ご興味のある方や、適任と思われる方が周りにいらっしゃる場合は、当協会までご連絡ください。



■ 過去の主な研修内容


≪支援者向け訓練≫


主な参加対象者:県・アイパル職員、災害時通訳等ボランティア、外国人防災リーダー、市町・監理団体等協力者

災害時における多言語情報伝達訓練

※香川県からの委託事業

災害時多言語支援センター
設置運営訓練(内部向け)

・初動対応訓練
・翻訳依頼演習
・翻訳前原稿作成演習

・災害時多言語支援センターの設置手順および運営方法について実践的に確認し、関係者の対応力を高める。
・遠隔地の翻訳者とも円滑に連携できる体制を構築する。
・情報の優先順位を判断し、効果的な情報発信に繋げる。

情報多言語化訓練

・講義
・ワークショップ

・災害時多言語支援センターの仕組みや、災害時翻訳等ボランティアの役割について理解する。
・過去の例から、災害時の多言語情報伝達のポイントや注意点について学ぶ。
・翻訳者の意見を踏まえて翻訳前原稿を修正し、より良い情報伝達方法について考察する。
・<翻訳者>依頼を受けて日本語原稿(翻訳前原稿)を翻訳し、担当者に返信する手順を確認する。

避難所巡回訓練・相談対応訓練

・講義
・ワークショップ

・災害時多言語支援センターの仕組みと、災害時通訳等ボランティアの役割について理解を深める。
・避難所における巡回支援の手順やチェック項目を確認し、対応力の向上を図る。
・外国人避難者の立場に立ち、避難所で想定される課題や支援ニーズを把握する。
・多様な関係者との連携を通じ、実際の避難所運営における多言語支援体制の強化を目指す。

外国人防災リーダー育成研修

※香川県との共催事業

基礎研修

・講義
・ワークショップ
・災害体験
・避難所体験など

・香川県の災害や地域の取組について知る。
・防災リーダーの活動について知る。
・ハザードマップを作成してみる。

発展研修

・講義
・ワークショップ

・防災リーダーに期待される役割について知る。
・情報多言語化や通訳業務を体験してみる。



≪住民向け訓練≫

主な参加対象者:香川県内在住外国人、市町等協力者

外国人のための防災訓練

地域の災害講座

居住地域にはどのような災害が起こる可能性があるか、ハザードマップ等を使って理解を深める。

災害体験

防災センター等で災害の疑似体験をし、自分や他人の身を守る方法を学ぶ。

避難所体験

簡易ベッドや簡易トイレの組み立て、非常食の試食などを通して避難所を体験する。

防災の日本語講座

災害時に必要な日本語の語彙や漢字を学ぶ。

災害に関するクイズやゲーム
(支援者と合同)

楽しみながら災害や防災知識を高められるアクティビティを通じて、参加者間の交流を深める。




■ 災害時外国人支援お役立ち情報リンク 

外国人住民のための防災ガイドブック」/ 香川県総務部知事公室国際課

(やさしい日本語・英語・韓国語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・タガログ語・インドネシア語・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語)


外国人住民支援者向け情報


災害時多言語表示シート検索」/(一財)自治体国際化協会
災害時用ピクトグラム検索」/(一財)自治体国際化協会
多言語避難者登録カード・食材の絵文字(FOODPICT)」/(一財)自治体国際化協会
・「多言語指差しボード/(一財)自治体国際化協会
災害時語学サポーターのための用語集・表現集・参考資料」/(一財)自治体国際化協会


◎市町ハザードマップ

市町名

ハザードマップ

市町名

ハザードマップ

高松市

たかまつ防災マップ
(地震、風水害、ため池災害など)

10

小豆島町

防災関連マップ
(土砂災害、津波、高潮など)

丸亀市

まるがめマップ
(洪水・土砂災害、津波・ため池など)

11

三木町

三木町ハザードマップ
(洪水など)

坂出市

ため池ハザードマップ
土砂災害ハザードマップ
洪水ハザードマップ
津波ハザードマップ
高潮ハザードマップ

12

直島町

直島町ハザードマップ(日本語版)
直島町ハザードマップ(英語版)
(地震、津波、高潮、土砂災害など)

善通寺市

善通寺市総合防災ハザードマップ
(土砂、洪水、ため池など)

13

宇多津町

宇多津町総合防災ハザードマップ
(洪水、高潮、津波、ため池など)

観音寺市

観音寺市総合防災マップ
(津波、高潮・土砂災害、洪水、ため池など)

14

綾川町

洪水・土砂災害ハザードマップ
(地震、風水害、土砂災害など)

さぬき市

防災・安全「ハザードマップ」
(津波、ため池、土砂災害、洪水、高潮など)

15

琴平町

琴平町総合ハザードマップ
(洪水、ため池、土砂、地震など)

東かがわ市

防災「各種マップ」
(津波、高潮、ため池、洪水など)

16

多度津町

総合ハザードマップ
(洪水、地震・津波、土砂災害、ため池、高潮など)

三豊市

三豊市総合防災マップ
(地震・風水害・土砂災害など)

17

まんのう町

まんのうマップ
(土砂災害、ため池、洪水など)

土庄町

津波・土砂災害ハザードマップ
ため池ハザードマップ