16May09: 劉 衛剛
遍路することは、人生の始まりで、いろいろな感想が湧いてきて、本当に人生山あり谷ありだと思います。 長尾寺と大窪寺を見学して、故郷長安のお寺も懐かしくなって、漢詩で自分の遍路を書いてみました。
第一首
長安一輪明月懸, 長安の天空に明るい月がかかり。
香川鐘聲響震天, 讃岐路に鐘の音が鳴り響く。
八十八処禪宗寺, 八十八ヶ所寺の静かな佇まい。
遍路皆是求緣仙。 遍路は皆、仙人とのご縁を求めて歩く。
第二首
雨中登山尋仙蹤, 雨そぼ降る中、仙人を尋ねて山に入る。
耳邊只聞松濤聲, 聞こえてくるのは、松に吹く風の音だけ。
但求人間多平安, 人は誰しも平安を望む。
緣深情重五月天。 ゆかり深く、人の情も厚い皐月の路。