南米訪問団:サンパウロ(2) ブラジル香川県人会との交流

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香川県南米訪問団は、20日、ブラジル香川県人会の歓迎交流会に出席しました。
式典には、県人会から、120名あまりが出席し、南米香川県人会館の会場は満席となりました。

交流会は、はじめに先没者の霊に黙祷した後、菅原パウロ農夫男県人会長が「今年は、日本人移住の100周年であるとともに、県人移住の95周年という節目の年である。道を拓いた県人の努力と日本人を受け入れたブラジル社会に感謝する」と挨拶しました。
続いて、真鍋知事が、100周年の意義や母県の近況を報告した後、この7月に予定されている香川県からのサッカー少年団の受け入れにあたり、県人会が全面的に支援してくれていることを感謝するとともに、今後の交流の発展を祈念していると挨拶。また、松本議長は、「香川県人は、うどんのねばり腰でどこでも成功している。こちらに来て皆さんに元気をいただいた」と挨拶しました。
会場には、100周年を祝い、ペルー香川県人会山田会長、パラグアイ香川県人会平井会長夫妻、KAGAWAアンバサダー笠松エミリア(パラグアイ香川県人会)さんも出席していました。代表して、平井会長が、「先人が築いた日本と日本人への信頼をさらに確固たるものにしていきたい。今後、世代交代が進む中で、県とそれぞれの国の情報収集や経済交流の基地として各国県人会が機能していくよう努めていきたい」との挨拶がありました。

続いて、移住高齢者の表彰に移り、多度津町高見村出身の上田稔さんほか、7名に知事・議長から表彰状と記念品が手渡されました。受賞者を代表して上田さんは、「移住者は大きな夢をもってブラジルにやってきたが、少なからずマラリアや事故で亡くなってしまった。私の同志も段々少なくなり寂しく思っている。しかし、私たちの子供、孫たちが引き続き日系社会を守ってくれることと安心している。母県との繋がりを大切にし、日本とブラジルの関係の発展を見守っていきたい。」とお礼の言葉を述べました。


続いて、元香川県海外技術研修員を代表して、日岡菊枝さんが、「昭和47年からの研修員制度でこれまでに113名の若者が母県で研修を受けました。自分は、昭和60年に研修を受けましたが、今でも香川県の人々や県庁に対する感謝の思いでいっぱいである。」と挨拶しました。


懇談会は、県議会南米親善議員連盟綾田会長の発声で乾杯し、それぞれ、出身地の訪問団員との間で故郷の話に花を咲かせ、最後に、全員でさくらさくらを合唱し、閉会しました。

なお、この日は、1908年6月18日に最初の日本人移住者が上陸したサントス市の日本人上陸記念碑を訪れ、100年前に、この地に最初の一歩をしるした先人の労苦に思いを馳せました。

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