2011年6月アーカイブ

この研修は、公益財団法人オイスカ四国研修センターが昨年に引き続き、独立行政法人国際協力機構(JICA)からの委託をうけ、8カ国から来日した10名の女性に研修を行うものです

1)コース名: 農村における女性の経済的エンパワメント促進のための農産物加工品の開発及びマーケティング研修コース

2)受入期間: 平成23年6月6日(月)~8月14日(日)

3)コースの概要: このコースでは「食品加工」を中心に研修を行い、地域で採れた農産物を加工し付加価値をつけて販売することにより、女性の収入源となる技術を身につけることを目的としています。また、帰国後に指導的な立場に立つために必要な知識や加工品販売の仕組み等を学ぶため、先進的な事例を現地視察し、意見交換を行います。

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最初に知事公室長から歓迎の挨拶がありました。外国での2ヶ月にわたる研修になるので、健康に気をつけて頑張ってほしいと激励されました。

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続いて表敬者を代表して柿沼所長が挨拶されました。研修生の皆さんは帰国後のアクションプラン作成、香川大学における交流、地域との交流を予定されています。その後、研修生の皆さんの自己紹介がありました。皆さん、各国の政府やNGOなどで働かれている方々です。

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懇談に移ってから、皆さんから活発な発言があり、予定していた時間を超過して表敬が行われました。質問は多岐にわたり、「農業に従事する女性への援助」「個人向けの援助のあり方」「国の支援」「国と地方政府の関係」など様々な質問が出ました。

小豆島町と長年にわたり国際交流をしているジョージワシントン高校及びサザン高校(グアム)の交流団の来県に伴い、知事公室長を表敬訪問しました。この交流事業は、小豆島国際親善交流会(代表 大峯茂樹氏)がボランティアで受入の仲介をしています。

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最初に知事公室長が歓迎の挨拶をしました。

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続いて、交流団を代表して、引率のワード・クランツさんが挨拶をされました。とても流暢な日本語で敬語も駆使しながらの挨拶でした。

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小豆島国際親善交流会代表の大峯茂樹さんから、これまでの交流の歩みが公室長に手渡されました。

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グアムの教育委員会はこの度の東日本大震災による影響を心配していたようです。公室長は、香川県には直接の影響がなかったことや放射能の値を毎日計測していることなどを説明し、安心して滞在してほしいと述べられました。

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高校生は一人一人日本語で挨拶しました。香川県の印象は、「きれい」「食べ物がおいしい」「穏やか」などでした。

本県の国際交流推進のために「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により、中国から新たに招致した国際交流員に知事が辞令を交付しました。

今回の招致により、香川県ではアメリカ合衆国から招致した国際交流員2名が国際課で、中国及び韓国から招致した国際交流員各1名が財団法人香川県国際交流協会で勤務する4名の体制となりました。その職務は、通訳、翻訳、国際交流事業の企画・立案、訪問客の接遇等です。

中国からの国際交流員は本県と友好県省提携している中国陝西省から毎年招いています。

なお、4月期来日予定であった当事業の参加者のうち、中国外交部推薦者については、東日本大震災の影響で来日が延期されていたため、権春美(ケン・シュンビ)さんは、5月31日(火)に来日し、6月1日(水)に来県しました。

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知事から辞令を受け取る権春美さん。来日は遅れましたが、権さんは陝西省西安で開かれた「世界園芸博覧会」の開会式出席のため西安を訪れていた知事と、元国際交流員と元海外技術研修員との会合において、すでに知事にお会いしていました。

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権さんは緊張した様子もなく、にこやかな表情で知事と歓談しました。

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この日は、ちょうど中国からの観光客が中国春秋航空のプレチャーター便で来ていたので、その会合に出席するよう知事から直々の依頼があり、来県3日目にして早速、通訳の仕事をすることになりました。

権さんは日中交流の懸け橋になりたいという希望を持って来県し、中国の文化や習慣などを紹介したり、日本文化に触れたりしたいと抱負を述べました。

在大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事アレクサンダー・オルブリッヒ氏は、前日に開催された香川日独協会20周年式典に出席し、記念講演を行うために来県されました。 香川日独協会は、文化及び産業における日独両国間の友好関係を深めるとともに、日独両国民の親善を図ることを目的として、平成3年に設立された団体であり、様々なイベントの開催などを通じ、香川県とドイツとの相互交流の促進と友好親善に多大の貢献をしています。

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総領事はこれまでの公式訪問は2度目ですが、非公式訪問を含めるとすでに5回目の来県となり、瀬戸内国際芸術祭にも足を運んでくださいました。総領事は、これから6回、7回と来県するのでよろしくお願いしたい、と述べられ、周囲を和やかな雰囲気にされました。

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総領事はドイツにいた頃、香川日独協会と友好協定を締結しているボン独日協会に所属され、ボンを訪れた日本の若者のホームステイを受け入れたこともあるそうです。

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また、香川日独協会の若者の会は神戸にある若者の会と並んで最も活発な活動している、と賞賛されました。

昨年から「日独友好150周年」を記念する行事の一つとして様々な行事が行われていますが、今年の6月10日から7月13日まで「ドイツと江戸の風景」というテーマの作品展が開かれ、オイレンブルク伯爵率いるプロイセン東アジア遠征隊の一員、ドイツ人画家ベルクが描いた当時の江戸の風景が紹介されることになっていることも紹介されました。

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後方に見える山から歩いてきた一行は次第に観音寺の市街地に近づいてきました。


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やがて一行は予定よりも少し早く観音寺に到着し、副住職の羽原清祇氏より観音寺と神恵院の謂れや四国霊場八十八箇所を巡る意義をもとに宗教を越えた普遍的な心のあり方について御講話いただきました。


御講話の後、普段は入ることのできない宝物館にも案内していただきました。宝物館には涅槃像があり、大使夫人と公使参事官が跪いてお祈りをする姿に、国民の95%が仏教徒と言われるタイの仏教に対する思いを見たような気がしました。副住職のお話と言い、日本人はもっと心を大切にする必要があるのではないか、と考えさせられました。


遍路体験はここで終了しましたが、一行のうち希望者は琴弾公園の銭形を見下ろす展望台へ行き、領主のために領民が一夜にして作ったといわれる見事な寛永通宝を鑑賞しました。


今回の体験で、快く境内をお貸しいただいた大興寺と、お忙しい中にもかかわらず講話をしていただいた観音寺副住職様に改めて御礼申し上げます。


なお、5月の実施であったにもかかわらず、アイパログへの投稿が遅れたことをお詫び申し上げます。(担当)

香川県では県内在住外国人に歩き遍路を体験してもらい、そのときの様子や感想などを香川県国際課ホームページ(http://www.pref.kagawa.jp/kokusai/)のアイパログ及びI-palog等を使って国内外へ発信しています。これにより「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録へ向けた気運醸成の一助としています。  なお今回は、駐日タイ王国特命全権大使 ウィーラサック・フートラクーン閣下、ウーマポーン・フートラクーン大使令夫人、ワラウッド・プーアピンヤー公使参事官に参加していただきました。

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今回は出発地点の奥田まで観音寺市のコミュニティーバスで移動しました。バスを降りてから早速遍路衣装に着替えました。

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遍路衣装を身につけられた駐日タイ王国大使館の皆さん。中央が大使です。

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最初の目的地、大興寺に向かう一行。

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毎回お世話になっていますが、文化振興課片桐課長補佐に道すがら、遍路に関係する道標などの説明をしていただきました。

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駐日タイ王国特命全権大使 ウィーラサック・フートラクーン閣下が香川県国際課の企画する「第7回外国人のための四国八十八箇所遍路体験」に参加するため、令夫人及び公使参事官とともに来県し、知事を表敬訪問しました。

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最初の挨拶の中で、大使は、タイと日本の経済交流は盛んであり、たくさんの企業がタイに進出しており、たくさんの日本人がタイに暮らしていることに触れられました。タイでは日本に好感を持っている人が多く、東日本大震災では様々な形で援助の手を差し伸べていることも共感の現れである、と述べられました。

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今回、大使は四国霊場八十八箇所の遍路体験をするために御来県されましたが、タイでは95%の人が仏教徒だそうです。信仰心の厚い人たちも多く、タイにも四国霊場八十八箇所のように人々が巡る遍路路があるそうです。

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また、タイからは年間20万人が日本を訪れているそうですが、四国遍路やうどんなどの特産品のことを知れば、もっとたくさんの人たちが香川県を訪れるのではないか、と述べられました。

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表敬の最後に記念品の交換を行い、大使からはタイを紹介する冊子とともに、タイの果物のプレゼントが知事に贈られました。

日本の進んだ農業技術を学ぶため、アジア9カ国から12人の若者がオイスカ四国研修センターでそれぞれ1年から2年の研修に臨みます。研修コースは、農業一般(有機農業)、農業指導、家政、生活改善の4つのコースです。

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知事公室長の歓迎の挨拶の後、オイスカ四国研修センター所長の柿沼氏(中央の女性)から表敬者を代表して挨拶がありました。

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続いて、研修生を代表して、ミャンマーのテン・ライさんから各コースの紹介がありました。テンさんは農業指導研修生で、これから1年3ヶ月の研修を受けます。

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自己紹介の後、懇談に移り、まず最初にオイスカ四国支部会長の山野氏より、出席者の皆さんにどのように東日本大震災のニュースが伝わっているか質問がありました。出席者からはインターネットなどで津波のニュースを知ったという答えが返ってきましたが、マレーシアのグスビ・アルビアーナさんからは家族の人たちが原発事故による放射能の影響を心配していることが述べられました。香川県でも毎日放射能の状況を調べているが、ほとんど正常な値であり、心配しないように家族に伝えてほしい、と説明されました。  また、柿沼所長からは、このような状況の下で日本にやってきたことは研修生の意欲の高さを示している、と感想を述べられました。

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 香川県と中国陝西省は友好交流を続けていますが、その交流がきっかけとなり陝西省の陝西工運学院介護学部の学生3人が、これから3ヶ月間、県内で介護福祉研修を行います。

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 知事公室長は、日本語で挨拶をしましたが、3人の学生さんは真剣にメモをとりながら、聞いています。日本の高齢化についても紹介し、介護が非常に大きな役割を担っていることを説明しました。

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 歓談の中では、知事公室長が「うどんは食べましたか?」などと問いかけ、学生さんたちは、日本語で「食べました」と答えていました。お寿司やてんぷらがおいしかったそうです。

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 中国でも高齢化が進んでいるものの、まだ介護福祉は広がっていないそうです。

 学生さんたちは、香川県での研修を終え陝西省に帰国した後は、省内で介護を広げていく役割を担うとのことです。 

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最後に記念撮影をしました。