JETプログラム
国際交流の推進と外国語教育の充実を図るため、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日し、県下の小学校、中学校等で外国語指導助手として活躍している外国青年たちが、日本文化の体験として盆栽に挑戦しました。
この研修は昨年度までJETプログラム外国語指導助手中間期研修と呼ばれていたもので、毎年冬に実施しています。これまでに、讃岐かがり手まり(22年度)、さぬきの郷土料理(21年度)、書道(20年度)などを実施しました。
今回の日本文化体験では、昨年10月に開催された「アジア太平洋盆栽水石大会高松大会」の副実行委員長を務められた山地山松園園主の山地宏美氏を講師に迎え、盆栽の針金かけや整枝に挑戦しました。

講師の山地氏。山地山松園から見事な盆栽を4点持ってきていただきました。アシスタントとして実技指導いただいた秋山氏が掲げているのは楓の盆栽で、樹齢40年と聞き、参加者からはどよめきが起こりました。

最初に、昨年のアジア太平洋盆栽水石大会の様子や、鬼無・国分寺地区に長い伝統をもつ松盆栽についての話を伺いました。
国際交流員 キム・セヒョン
最近アイパルではより多彩な韓国語特別講座が開かれました。普通の語学講座とは違う単発の特別講座でした。韓流ブームで受講生も多かったです。
7月には「すぐ使える韓国語」で韓国旅行や韓国人に出会った時にすぐ役に立つような会話の練習をしました。特に、「お金の支払い」、「道を尋ねる」を始め「味や感情の表現」などのシチュエーションごとの練習に力を入れました。カタカナとハングル文字を併記して発音の練習をしましたので、韓国語が全く初めての方でも、あるいは入門者と会話の練習を目指す方でも楽しめる有意義な時間になりました。
大勢の受講生が集まった「すぐ使える韓国語」講座
8月には「1日で読めるハングル」講座がありました。2時間でハングル文字の仕組みを理解し、発音の練習をして、最後には自分の名前を韓国語で書いて自己紹介する時間を持ちました。全然見慣れていない文字を短い時間で習得できるかなという不安も少しはありましたが、ハングル文字は基本子音・母音が全部で24個しかない非常に簡単な文字で機能的な仕組みになっているので、単発でやっても十分効果があると思いました。最終的には期待通り、「まったく初めてだったですが、2時間後にはゆっくりならば読めるようになりました!」、「韓国語を勉強するよいきっかけになりました!」というアンケートの答えがあって、とても嬉しくてやりがいがありました。
2時間でハングル文字をマスターしよう!
本場の発音の練習も頑張っています!
私は韓国が好きな皆さんがこのような言葉の力や楽しみを分かって、韓国との交流がより楽しくなることを心から願っています。
ちなみに~韓国語の勉強がしたい皆さん~アイパルへ来てください!
ようこそ。韓国語の世界へ。
本県の国際交流の推進と外国語教育の充実を図るため、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」で招致しているJET参加者のうち、この7・8月に新たに着任したJET参加者が、知事に着任挨拶を行いました。今年は、2名の国際交流員と12名の外国語指導助手が着任しました。

知事の歓迎挨拶のあと、参加者代表として挨拶をしたリョウ・カトウさんは、「出会いにはタイミングと場所が大切であり、大学を卒業したばかりの者も、仕事を辞めて来日した者もやる気があり、香川県というよい所に来たことを喜んでおり、苦労があっても国際交流などの仕事をやり遂げたい」と、話されました。

続いて、新規JET参加者が一人一人自己紹介しました。

懇談では、家族や友人が来たときに特にお勧めの場所や祭りなどについて熱心に訊いていました。皆さんの意気込みが感じられ、生徒や県民とのふれあいの中で豊かな国際交流が展開することを期待したいと思います。

本県の国際交流推進のため、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」に基づき、英国から新たに招致した国際交流員と、当事業の任期を満了し、直接任用により国際交流員として4年目を迎えたアメリカからの国際交流員に知事が辞令を交付しました。

知事より辞令を受け取るリンジー・クラーク。

知事より辞令を受け取るクリストファー・マッケーブ。

リンジーは、交換留学で通算、15ヶ月日本に滞在した経験があり、日本についてかなりの知識があります。また、四国にも旅行したことがあり、栗林公園に来たことがあったそうです。香川は風景がきれいで、暑さにもだんだん慣れてきたそうです。

クリスは国際交流員として4年目を迎え、香川県のことは誰よりもよく理解しています。これからも活躍してくれると思います。

お二人の今後の活躍に期待しましょう。
本県の国際交流の推進と外国語教育の充実を図るため、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」によりアメリカから招致した国際交流員が、その退任に伴い知事に挨拶を行いました。また、知事が感謝状を贈呈しました。

知事から感謝状を受け取るジェレミー・ラニグさん。ジェレミーは2006年からの3年間、三豊市で外国語指導助手として勤務したあと、県国際交流員として2年間、国際課において通訳・翻訳などの業務を中心に活躍しました。また、持ち前の芸術的センスを活かし、イベントや県在住の外国人による展覧会などを企画したりしました。

ジェレミーは、ウィスコンシン州のマジソン出身ですが、映画で有名になったニューヨーク州のマジソンと勘違いされることがあるそうです。ジェレミーはオレゴン州に暮らしたこともあり、香川県のように緑が多く、山岳地帯もあり、西部劇の幌馬車のイメージもあるようです。香川県のおよそ4倍の人口が、香川県の370倍の広さの土地に住んでいるそうです。

地図で知事に州の位置などを指し示すジェレミー。

ジェレミーは12月頃には一旦帰国する予定なので、香川のPRをしたい、と抱負を述べました。
皆さんの香川での思い出を聞き、JETプログラムの事業趣旨である「地域レベルの草の根の国際交流」という言葉に誠にふさわしい素晴らしい活動の様子が髣髴とされ、胸に迫るものがありました。

最後に知事を囲んで、記念撮影をしました。
今年は、長年JET青年として香川県に貢献した人たちの多くが退任することになったので、香川県のJET参加者はほとんどが1年目ないし2年目の人たちになります。今年退任する人たちの香川県の貢献度は高く、英語教育にとどまらず、様々な行事などで活躍されました。これからの新天地で、ますます活躍されることをお祈りしたいと思います。
本県の国際交流の推進と外国語教育の充実を図るため、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により招致している外国青年のうち、7・8月の任期満了者が、知事に退任挨拶を行いました。
「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」は、総務省、文部科学省、外務省と財団法人自治体国際化協会の協力により、地域レベルの国際交流の推進と外国語教育の充実を図ることを目的として、昭和62年度に開始され、今年で25年目を迎えています。平成22年度は、8カ国から招致した国際交流員5名(県招致4名、町招致1名)及び、外国語指導助手26名(全員市町招致、中途退職1名を含む)の青年が県内の学校等で国際化の推進に貢献しました。今年度8月からは9カ国から、国際交流員4名(県招致3名、町招致1名)、外国語指導助手31名(全員市町招致)の合計35名を招致します。

最初に知事から、退任するJET参加者に挨拶がありました。

今年の退任予定者は、3年間から5年間香川県で生活したので、全員、日本語が堪能で、英語の翻訳をする必要がありませんでした。懇談も全て日本語で行われ、皆さん、流暢な日本語を披露しました。

出席者を代表して、ジェシカ・ネトルズさんが挨拶をしました。香川での5年間はあっという間に過ぎ去り、たくさんの思い出を作られた様子でした。このあと、一人一人が香川での思い出を語りました。

リチャード・タルボットさん(まんのう町所属)
本県の国際交流推進のために「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により、中国から新たに招致した国際交流員に知事が辞令を交付しました。
今回の招致により、香川県ではアメリカ合衆国から招致した国際交流員2名が国際課で、中国及び韓国から招致した国際交流員各1名が財団法人香川県国際交流協会で勤務する4名の体制となりました。その職務は、通訳、翻訳、国際交流事業の企画・立案、訪問客の接遇等です。
中国からの国際交流員は本県と友好県省提携している中国陝西省から毎年招いています。
なお、4月期来日予定であった当事業の参加者のうち、中国外交部推薦者については、東日本大震災の影響で来日が延期されていたため、権春美(ケン・シュンビ)さんは、5月31日(火)に来日し、6月1日(水)に来県しました。

知事から辞令を受け取る権春美さん。来日は遅れましたが、権さんは陝西省西安で開かれた「世界園芸博覧会」の開会式出席のため西安を訪れていた知事と、元国際交流員と元海外技術研修員との会合において、すでに知事にお会いしていました。

権さんは緊張した様子もなく、にこやかな表情で知事と歓談しました。

この日は、ちょうど中国からの観光客が中国春秋航空のプレチャーター便で来ていたので、その会合に出席するよう知事から直々の依頼があり、来県3日目にして早速、通訳の仕事をすることになりました。
権さんは日中交流の懸け橋になりたいという希望を持って来県し、中国の文化や習慣などを紹介したり、日本文化に触れたりしたいと抱負を述べました。
(こんにちは。~キム・セヒョンです。)
私は、去年から、アイパル(香川県国際交流会館)で「韓国語」の授業をしています。アイパルには英語、韓国語を始め8ヶ国語のネイティブの授業がもりだくさん!揃っていますよ~
私にとって韓国語講座は、とても大切な時間です。
私の専攻は、国語国文学、つまり「韓国語」です。日本語が大変好きだった私は、「外国語と連携する言語の専門家になるためには、まず母国語である韓国語をきちんと理解しないと」という考えがあったんですね。常に日本と韓国との関連性を念頭に置いている私だからこそ、この時間は本当に楽しくて大切な時間です。私は、「韓国語のネイティブスピーカ」の利点を活かしながら、さらに外国語としての韓国語の知識にも詳しい「良い韓国語教育者」になっていきたいです。
授業の進め方は、
韓国語の勉強はもとより、韓国の文化やいろんなこともいっしょに味わって楽しんでいく形にやっていきたいと思います。それは、韓国語に興味のある人はきっと韓国にも関心があるだろうと思ったからですね。そこで最近向こうで話題になっている新聞記事を読んだり、日本でも大人気の「少女時代」の歌を歌ってみる楽しい時間も持ちました。
これは韓国語ではなんという?」とすべてのことに関心を見せる生徒さんたちの熱心な姿や、すごく流ちょうに日本語をしゃべっていた方がたどたどしく韓国語を頑張って話す姿は本当にかわいらしいです。まるで日本語の勉強をしている自分の姿をみるような気分になります。
韓国語が好きな、また韓国が好きな皆さんに感謝し、これからもより楽しくより良い授業ができるようにいっしょに頑張っていきたいと思います!
-日本の子どもに知ってほしい、韓国
-国際交流員、キム・セヒョン
私は「小学校訪問」が好きです。なぜなら、生き生きしている子どもたちと一緒にいたら、私も知らないうちに彼らの元気を私ももらうようになるからです。 かわいく素直な日本の子どもたちに、韓国のことを教えることができ、すごく嬉しく考えています。
授業の後、みんなで~
「小学校訪問」では、国際交流員が小学校を訪ね、子どもたちに母国のことを教えます。私は「チマチョゴリ」の伝統衣装を着て、登場します。すると、みんなから「わぁ~」と喚声が出てきます。そのようにして関心を引いてから、今の韓国・韓国の小学校の様子を中心にいっしょに学んでいきます。韓国の衣装、食べ物、見所、また同じ年頃の韓国の小学生たちの様子などを教えます。すごくおいしそうな料理を見せた時は、「俺、韓国人で生まれたらよかった」と言った子どももいました。しかし、予備校など勉強に熱心な様子を見せると、「考え直さなきゃ」という反応もありました。かわいいですね~
韓国の紹介を聞く
「韓国という違う国に接してみる」ことが、この活動を通しての一番重要なことではないかと思います。ほんものの韓国人にも会い、韓国にはあういうものもあるという、日本だけではなく他の国のことに目を開けるようになるのは楽しくてフレッシュなことだと思います。またみんなが韓国人の私に大変関心をもち、心をこめてすごく優しくしてくれるので、感動することが本当に多いです!ありがとう~♡
子どもが書いてくれた「日・韓」の絵
最近、私に来る「小学校訪問」の依頼件数は多いです。それほど韓国への関心が高まっているんだと思うと本当に嬉しいし、またその期待に応えるためより頑張らないと、と思うようになります。